在宅介護ロボットの使用に対する利用者の倫理的認識を説明するモデルの開発: アイルランド、フィンランド、日本における横断的研究.
Hiroo Ide, Sayuri Suwa, Yumi Akuta, Naonori Kodate, Mayuko Tsujimura, Mina Ishimaru, Atsuko Shimamura, Helli Kitinoja, Sarah Donnelly, Jaakko Hallila, Marika Toivonen, Camilla Bergman-Kärpijoki, Erika Takahashi, Wenwei Yu,
Developing a model to explain users’ ethical perceptions regarding the use of care robots in home care: A cross-sectional study in Ireland, Finland, and Japan.
Archives of Gerontology and Geriatrics. Volume 116, January 2024, 105137

高齢者、家族介護者、介護従事者が在宅で介護ロボットを使用する場合の倫理的問題に関する検討は十分に進んでいません。本研究では、在宅介護ロボットの利用と、個人情報やプライバシーの保護などの倫理的意識の関係を普遍的に説明できるモデルを構築することを目的としました。
日本、アイルランド、フィンランドの研究者が実施した横断調査で得られたデータを用い、「個人情報の取得」、「個人情報の医療・介護への利用」、「個人情報の二次利用」、「研究開発への参加」の4因子による確認的因子分析を行い、モデルを評価しました。最終モデルの因子負荷量は十分に高く、フィンランドでは比較的適合度が高く、アイルランドでは適合度が低いという結果でした。
3カ国は地理、文化、人口、制度が異なりますが、在宅介護ロボットの使用に関する倫理的問題は、同じモデルで説明できうることが示されました。

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